>>1からの続き
その逆をいった成功例として、ドン・キホーテが今年6月に自社企画商品として発売した、
4Kテレビがあるという。

「50インチで5万4800円という破格で、1週間で初回出荷台数の3000台を完売、2期の予約販売も
即日完売という大ヒット。ひと昔前は、テレビもメーカー名、ブランド名にこだわる人が多かったですが、
もはやブランド名や高い性能、技術を前面に打ち出す売り方はできない時代に突入。これは家電だけでなく、
ファッションも同じで、若者たちの間ではしまむらなどのファストファッションを中心に、ネットの“安くて
オシャレなデザイン”の服で十分に満足できるようになっています」

 こうした背景には、デフレ時代を生き抜いてきている若い世代の「節約志向」「低い上昇志向」があるという。

「無理してでもいいモノを買いたいという意識は、今の20〜30代にはなくなってきています。身の丈に
合ったものを快適に消費できればいいというのが今の時代です。かつての失敗を包み隠さず打ち明け、
庶民感を出す自虐的な売り方のほうが、購買層にマッチするのでしょう」
>>3以降に続く