ケトン食(糖質制限食)にすると代謝量と体組成は向上するのか?

背景:
肥満に関する炭水化物−インスリンモデルでは、習慣的に高炭水化物食を摂るとインスリンレベルが恒常的に高まり、脂肪細胞内に脂肪が隔離され、エネルギー消費の適応抑制がもたらされるという結論を下している。
従って、食事に含まれる炭水化物を等カロリーの脂質に置き換えると、エネルギー消費の増加、脂肪酸化の昂進、ひいては体脂肪の減少がもたらされると予見している。
これとは逆に、“a calorie is a calorie”という考え方を支持する従来型見解の多くは、炭水化物と脂質を置き替えても等カロリーであるならば、エネルギー消費や体脂肪の減少に関しては生理学的に重要な効果は無いと予見している。

結論:
高炭水化物食を等カロリーのケトン食に変えることで体脂肪の減少は促されなかった。エネルギー消費は高まったものの、最先端の技術を用いてやっと検出できる程度の微小値であった。

<補足説明>
確かにケトン食フェーズ(ピンク部分)で体重が急減していますが、これは体脂肪の減少によるものではなく水分とLBM(筋肉)の減少であることが24hr尿中窒素排泄で示されています。

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