大日本帝国は、万世一系の天皇、皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給う。
これ、我が万古不易の国体である。

 我らは、生まれながらにして天皇に奉仕し、皇国の道を行ずるものであって、
我等臣民のかかる本質を有することは、まったく自然に出ずるのである。

 我が国は、天照大神の御子孫であらせられる天皇を中心として成り立っており、
我等の祖先及び我らは、その生命と活動の源を常に天皇に仰ぎ奉るのである。

 それ故に天皇に奉仕し、天皇の大御心を奉体することは、我らの歴史的声明を
今に生かす所以であり、ここに国民のすべての道徳の根源がある。

 昭和12年「国体の本義」文部省