あくまで前回の安倍政権の話で、天下りを一個つぶすだけで、こんな報復がある。
まあ、今回は文科省の天下りだけど。

>安倍首相 財務省の天下り先を潰して厳しい報復受けた過去も
2014.09.09 16:0
当初は小泉政権から引き継いだ圧倒的多数を背景に公務員改革を進め、財務省の
天下り先に大鉈を振るって政府機関の統廃合に取り組んだ。だが、半年経たないうち
にその威勢は消し飛んだ。第1次安倍政権の元閣僚が振り返る。

「閣僚のスキャンダルや消えた年金問題がリークされ、支持率が落ち目になると、
財務省は全くいうことを聞かなくなった。そうなると内閣はひとたまりもない。官邸は
閣議の際に大臣たちが総理に挨拶もしない“学級崩壊”状態に陥った。あの時のト
ラウマがあるから、安倍総理は政権に返り咲くと政府系金融機関のトップに財務省
OBの天下りを認めることで7年前の償いをせざるをえなかった」

 財務省の尻尾を踏めば大メディアまで敵に回る。

やはり7年前、安倍首相は新聞の宅配制度を支える「特殊指定(※注)」見直しに
積極的だった竹島一彦・公正取引委員長を留任させた。その人事でさらなる窮地
に陥った。
「財務省と宅配を維持したい大手紙側は竹島さんに交代してもらう方針で話がつ
いていた。ところが、安倍総理が留任させたことから、財務省は『安倍政権は宅配
潰しに積極的だ』と煽り、それまで親安倍だった読売などのメディアとの関係が
冷え込んだ」(自民党関係者)

 財務省の天下り先を潰しただけで、それだけの報復を受けたのだ。その後、自民
党から政権を奪い、「総予算の組み替え」で財務省の聖域である予算編成権に手
をつけようとした民主党政権の悲惨な末路を見せつけられた。