CNNと朝日新聞の共通点 「加計問題=フェイクニュース」と誰でも理解できる
ケント・ギルバート ニッポンの新常識

 日米両国ともメディアの暴走が止まらない。日本では安倍晋三首相を、米国ではドナルド・トランプ大統領を、
その地位から引きずり下ろそうと試みる、目に余る報道が連日行われているように感じる。

 米国の場合、トランプ氏が自ら先頭に立ち、CNNなどのメディアに「お前らはフェイクニュースだ!」と発言するなど、全面戦争状態である。
そして恐らく、日本の報道しか見ない人には真逆の印象だろうが、この戦争はトランプ氏の方が優勢である。

 先日、CNNのある大物プロデューサーが「ロシア疑惑に証拠はない」「事実に基づかなくても視聴率が高ければいい」
「有権者はバカだ」などと発言している姿を、「プロジェクト・ヴェリタス」に隠し撮りされた。
ヴェリタスは、公的機関の悪事を、隠し撮り動画で暴いて告発するネット・メディアだ。

 加えて、CNNの主要コメンテーターの1人も「ロシア疑惑報道はどうなりそう?」との質問に、「でっかい中身のないハンバーガーと同じ」と答えた。
これらの動画が一般公開され、CNNは窮地に陥った。

 結局、ロシア疑惑のフェイクニュースに関わった記者ら3人は6月下旬に辞職した。

 一方、最近の一部の日本メディアの偏向ぶりはひど過ぎて、もはや笑いごとでは済まされない。

 「加計学園」の獣医学部新設に関する10日の閉会中審査は、官邸の不当な関与を主張する前川喜平・前文科事務次官だけでなく、
獣医学部を誘致した愛媛県前知事の加戸守行(かと・もりゆき)氏も証言した。

 元文科官僚でもある加戸氏は、獣医学部の地域的偏りや、古巣の岩盤規制を示して「ゆがめられた行政が正された」と語った。
これと国家戦略特区をめぐる議事録を読めば、「加計問題=フェイクニュースだ」と誰でも理解できる。

 朝日新聞は翌日の1面トップで「加計ありき 疑念消えず」の見出しを付けたが、加戸氏の証言はほぼ無視した。
「まともな記事が載らないから疑念が消えないのだ」と読者にバレたら解約者続出だろう。危ない橋を渡るものだ。

http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170715/soc1707150007-n1.html