■どうやって作っている?

(中略)

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情報源には日本の雑誌も

(中略)

「当初は自動車の整備工場などに聞いていましたが、なかなか良い返事をもらえず、最終的にはタクシーやバスの
ラッピング広告を手掛けるグラフィックデザイン事務所にたどりつきました」(メンツェルさん)

1台にかかる費用はおよそ1300ユーロ(今のレートでおよそ17万円)。ただし価格は作業内容によって異なり、
メンバーの中には4500ユーロを投じたという強者もいるとか。また、国ごとに物価が異なるので、どの国で
発注するのかでも費用が変わってきます。

(中略)

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ドイツのアニメファン向けイベントで展示された「痛車」

■ドイツでの「痛車」への反応は?

「99%ポジティブです」と言い切るメンツェルさん。

(中略)

メンツェルさんは仕事に行くときもプライベートでも『痛車』に乗っているので、よく声をかけられるそうです。
「ある時、警官に呼び止められたことがあり、理由を聞いたところ、車をじっくり見たかったからだと言われたことも
ありました」。ドイツの警官も「痛車」に興味津々なようですね。

(中略)

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「痛車」の人気モチーフの1つ「初音ミク」

■痛車文化の今後は?

「少なくとも5年くらいはまだ広がり続けるでしょう」とメンツェルさん。「私たちも今年はドイツを離れて初めて
スイスで『痛車』の展示を行いました。来年はフランスのパリを予定しています。その他の欧州の国も現在
検討しています」。今後も欧州のイベントで「痛車」を目にする機会は増えそうです。

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他にはこのような「痛車」も

最後に日本の読者へメッセージをいただいたところ、「日本で開催されている『痛車』イベントは、私たちにとって
とても貴重なインスピレーション源となっています。いつの日か日本の『痛車』オーナーの皆さんと交流ができればと
思っています」とメンツェルさん。

日本を飛び出した『痛車』文化は、ドイツで着実に広まっているようです。日本とドイツは有名な自動車メーカーを
抱え、自動車ファンも多いという共通点も。『痛車』を通じた日独交流というのも楽しいかもしれませんね。