インドネシアは14日、同国が南シナ海のナトゥナ諸島北方に設定している排他的経済水域(EEZ)の正式名称を「北ナトゥナ海」とすると発表した。
南シナ海の領有を主張する中国は、この動きを批判している。
インドネシア海事当局の幹部は記者会見で、北ナトゥナ海という名を明記した新たな地図を公開。
政府には領土、領海を自由に命名する権利があると述べ、国連や国際水路機関(IHO)に正式登録を申請する方針を示した。
この海域は、中国が「九段線」と称する境界で囲い、領有を主張する範囲と重なっている。
中国外務省の報道官は同日の定例会見で、インドネシアによる主張の詳細は承知していないと述べた。
そのうえで、国際的な地名標準化の取り組みに反すると批判した。
南シナ海の領有をめぐっては、ベトナム、台湾、フィリピン、ブルネイ、マレーシアもそれぞれ中国と争っている。
フィリピンは2011年、フィリピンが南シナ海の呼び名を「西フィリピン海」に変更すると発表し、
13年にオランダ・ハーグの国際法廷に仲裁を求めた。
国際法廷は昨年、フィリピンの主張を認める判断を下したが、中国は受け入れを拒否した。

インドネシア、南シナ海の一部に独自名称 中国は批判
https://www.cnn.co.jp/world/35104306.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/07/16/a308858bd0effd1043d49133f93f8402/south-china-sea-map.jpg