去年9月、入院患者2人が異物を混入され相次いで中毒死した事件が起きた横浜市の
病院が、事件の後に取りやめていた入院患者の受け入れを、ことし中にも再開するため
準備を進めていることがわかりました。

横浜市神奈川区の大口病院では、去年9月、入院患者2人が相次いで中毒死し、警察は、
何者かが点滴の薬剤に異物を混入したとみて殺人事件として捜査しています。

病院は事件が解決しておらず安全が確保できないなどとして、事件のあと入院していた
患者をすべて転院させ、新たな入院患者の受け入れをとりやめていました。

現在は、外来患者の診察だけを行っていますが、病院などによりますとことし中にも
入院患者の受け入れを再開したいとしています。

事件当時、勤めていた看護師はすべて退職したということで、病院では医師や看護師などを
募集して再開に向けた準備を行っています。

病院を管轄する横浜市によりますと、病院側は再開する理由について「地元からの
要望があった」と説明しているということです。

横浜市は、再開にあたっては看護師の数や薬剤の管理体制のほか、院内に出入りする人の
管理、それに警備員の態勢などの安全確保の対策が整備できているか確認することに
しています。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170712/5097291.html