沖縄ファミリーマート(野ア真人社長)の県内限定商品「泡盛コーヒー」がインターネット上で人気を集め、売り上げが急増している。「飲みやすい」「ストレートでもグイグイいける」と好評で、6月前半の週間売り上げは昨年同時期の約3倍。
泡盛の出荷量は12年連続で減少しているが、若者や女性からの支持が広まっており、同社は「出荷量増加に向け泡盛業界と一緒になって盛り上げていきたい」と意気込んでいる。

泡盛コーヒーは2010年に発売し、14年にパッケージをリニューアル。17年6月からもデザインを一部変更した。
新里酒造(沖縄市)の泡盛をブラックコーヒーで割り、すっきりとした味わいに仕上げた。
アルコール度数は12%。カフェオレなどと同じようなカップ容器を使用し、気軽に購入できるよう工夫している。

発売当初から順調に売り上げを伸ばし、近年は前年比の約2割増しで推移。
ネットで話題となった6月上旬は、前年同期の約3倍に急増した。特に20〜30代の女性への支持が広がっているという。

ネットではブログやSNSで泡盛コーヒーを絶賛する声が拡散。
ツイッターで「#泡盛コーヒー」の検索タグが付き、「衝撃すら感じる完成度」「するすると飲める」などの書き込みで注目を集めている。
沖縄限定商品であることから、お土産で買う観光客も。ネット上ではプレミア感が高まり「全国展開するべきだ」との声もある。

同社広報は「若者にとってお酒をコーヒーで割る意外性と、カップで飲みきれる手軽さが受けているのでは」と分析。
「コンビニ業界で大きくリニューアルされない商品が売れ続けるのは異例。沖縄に密着した商品で消費者の満足度を高めていきたい」と意気込む。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/105853
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