国会が閉会して人もまばらになった永田町で、トホホな三文芝居が繰り広げられた。
民進党の「加計学園疑惑調査チーム」のメンバーが27日午後、首相官邸に押しかけて萩生田光一官房副長官らとの面会を要請するというパフォーマンスを演じたのだ。

 午後4時頃、大勢のカメラマンや記者が陣取る官邸前に、民進党の今井雅人衆院議員、桜井充参院議員、升田世喜男衆院議員らが姿を見せた。
警備担当の警察官は即座に今井氏らに声をかけた。

 警察官「行き先はどちらですか?」

 今井氏「萩生田副長官」

 警察官「代表で、お名前よろしいですか」

 今井氏「衆議議員の今井雅人、あと、参議議員の桜井充。身分証明も出さないといけないの?」

 警察官「少しお待ちください」

 警察官は官邸の受け付け口に向かい、何やら確認した後、今井氏にその内容を伝えた。

 警察官「確認したが、お約束がなく、入館できないということでした」

 今井氏「どなたか事務方の方、出ていただけないか。渡したいものがあるので」

 警察官「警備の責任を呼びます」

 今井氏「アポのお願いしたよね? 断られたということ?」

 やがて、「警備責任者」を名乗るスーツ姿の男性が姿を見せた。

 警備責任者「官邸事務所の警備責任者です」

 桜井氏「おかしくない? 国会議員なんだから」

 今井氏「きょう、アポをお願いしたが、お会いしていただけないようなので、担当の人で結構だから質問状をお届けしたい」

 そもそも、国会議員であっても約束がなければ官邸に入れないことは分かっていたはずだ。テレビカメラの前で「門前払い」の場面を演出した今井氏らは、
記者団に「こんな対応は、さすがにひどいと思いますね」と嘆いてみせた。

実は、この茶番劇にはメディアも一役買っていた。官邸へ向かう直前、桜井氏は記者団に「車で行く」と漏らしたが、複数の民放テレビ局記者が「カメラマンが官邸の前に待機しているので…」
と歩いて出向くよう求め、桜井氏も要請を受け入れた。
http://www.sankei.com/politics/news/170627/plt1706270031-n1.html