韓米首脳共同記者会見、質問は受け付けない方針

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領は30日(現地時間)に米ワシントンD.C.で韓米首脳会談終了後の記者会見で、記者からの質問を受け付けないことが26日、分かった。
両首脳は共同声明を発表し、それぞれ会談の感想を「メディア発表」形式で述べる予定だ。
終末高高度防衛ミサイル(THAAD)など韓米間の懸案に関連して敏感な質問が出た場合、意見の相違が公になる余地をなくすためのものではないか、との見方もある。

 大統領府国家安保室の鄭義溶(チョン・ウィヨン)室長は26日、記者らに対して文在寅大統領の訪米日程と意義を説明する際、
「文在寅大統領は30日、トランプ大統領と単独で拡大首脳会談を行い、『メディア発表』を通じて意義を直接説明する予定だ」と述べた。
政府筋は「記者たちからは別途に質問を受け付けないと聞いている」と話す。質問を受け付けないという形式を韓米どちらが先に要請したのかは分かっていない。
政府関係者は「米国から要請があったと聞いている」「双方が合意した」として、はっきりとは答えなかった。

 政府関係者らは同日、「質問のないメディア発表はトランプ大統領のやり方」と言ったが、トランプ大統領は実際には首脳会談以降、ほとんど記者の質問を受け付けている。
今月9日に行われたルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領との首脳会談記者会見でも質問を受け付けた。
また、今年2月に日本の安倍晋三首相との日米首脳会談後も、記者会見で質問を受け付けている。
ただし、4月に行われた中国の習近平国家主席との首脳会談後は共同記者会見を行わなかった。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/06/27/2017062700617.html

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http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/06/24/2017062400555.html
 「韓米は当初、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)発射台1基は今年、5基は来年配備することで合意していた」という22日の文在寅(ムン・ジェイン)大統領発言は、
これまで韓米軍当局が明らかにしていた配備予定とは異なるものだった。このため、現政権・前政権・米政府の3者間で「言った、言わない」の論争に発展しそうだ。