デイブ 「い、いったい・・・・ターゲットはなになんですか?」

G13 「1キロ先の・・・・フットボールだ!」

デイブ 「おおっクレージー!! ふ、ふつう30口径の銃で、150グレイン弾を撃てば500メートル飛ぶうちに
     2メートル半以上も弾丸は沈むんですよ! 200メートルの射程で照準ゼロ規正をしておいた銃で、
     500メートル先の標的を狙って撃てば・・・・目標の1メートル半以上も下に着弾するわけだ! 
     そ、それだけじゃないっ、風速、気温、湿度も着弾を狂わす! 
     た、たとえば・・・風速4メートルの横風の中で重弾丸を発射すれば・・・
     100メートルで2センチ! 500メートルでは68センチ! 
     1キロになれば実に3メートルの偏差が生じてくるんだ! 
      ク、クレージーだ! まさにクレージーだ! まるでピンホールを狙うようなもんだ!」

G13 「だから、それだけの銃と弾丸がほしくて、おれはここへ来た!」

デイブ 「ロ、ロケット弾だって1キロ先のフットボールに命中させるほどの精度は持ちあわせていない!」

G13 「わめくな、デイブ! あんたの技術のほどを聞いたからこそ、ここを選んだんだ・・・おれの注文に・・・イエスかノーか!? 
     はっきりしろ、時間がないんのだ!」

デイブ 「ヘ、ヘンメリー・ワルサーを、」

G13 「土台にしてつくるより・・・なさそうだな・・・・」

デイブ 「3日待ってもらえれば、できるだろう・・・・・」

G13 「3時間! 3時間以内に作るんだ!」

デイブ 「さ、3時間!?」

G13 「銃に1万ドル、時間に1万ドル払う!」

デイブ 「し、しかし・・・・」