韓国のホスティングサービス企業のNAYANAが、ランサムウェア攻撃によってサービス停止に追い込まれている。
同社は身売りによって資金を調達し、これを身代金として攻撃者へ支払い続けながら、復旧作業を進めている。

 同社によると、被害は6月10日に発生した。
153台のLinuxサーバがランサムウェア「Erebus」に感染し、データベースや動画像などのさまざまなデータが暗号化され、使用不能になったという。
攻撃者は当初、サーバ1台あたり10ビットコイン(約3271万ウォン=約321万円)を支払えば、回復に必要な復号鍵を提供すると持ち掛けてきた。

同社はセキュリティ対策や二重のバックアップを講じていたが、バックアップデータまで暗号化されたため、自前での復旧を断念。
被害発生について利用者に謝罪し、韓国インターネット振興院(NIDA)や警察機関にも通報した。

 復旧には、総額で約50億ウォン(=約4億9000万円)が必要なものの、交渉によって14日までにサーバ1台にあたり5.4ビットコイン(約1755万ウォン=約172万円)、
総額では約18億ウォン(=約1億7657万円)に減額された。しかし同日時点で、同社が準備できる資金は、4億ウォンが限界だったという。

ランサムウェア被害の韓国企業、身売りと引き換えにサービスを復旧
https://japan.zdnet.com/article/35102873/