JAEA(=日本原子力研究開発機構)の作業員が被ばくした事故で、体内に取り込んだ放射性物質の量が過大に見積もられていた可能性が高いことがわかった。

 JAEAが事故直後に行った検査では、5人のうち1人の肺から2万2000ベクレルと過去最悪レベルのプルトニウムが検出された。しかし、
その後、搬送先の病院で改めて検査を行ったところ、5人とも肺からプルトニウムは検出されなかったという。

 JAEAの会見「体表面に汚染が付着していて、肺モニターの測定は過大評価していた可能性は否定できない」

 JAEAは、今後の検査結果を精査するとしているが、作業員の被ばく量は、大幅に下がる可能性が高いとみられている。

 一方、事故が起きた部屋の床に、飛散した放射性物質とみられる黒い粒子が飛び散っている様子などを撮影した写真が、新たに公開された。

 室内の床からは、最大で1平方センチメートル当たり55ベクレルの放射性物質が検出されたという。https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170610-00000010-nnn-soci