文科省事務方が前川氏の定年延長を打診 菅氏が答弁
 菅義偉官房長官は7日の衆院内閣委員会で、前川喜平・前文部科学事務次官が同省での
違法な「天下り」問題に伴って辞任した経緯の詳細について説明した。天下り調査が進ん
でいた今年1月上旬、文部科学省の事務方から前川氏の定年延長の打診があったが、首相
官邸側が受け入れなかったとした。
 民進党の木内孝胤氏の質問に答えた。菅氏は、杉田和博官房副長官からこの打診につい
て報告を受けたと明らかにした。文科省側には、杉田氏から「前川氏は今回の(天下り問
題の)責任をとって辞めるべきだし、定年延長は難しい」と回答したという。
 さらに菅氏は同委で、前川氏とは杉田氏が直接やりとりしたとも説明。それによると、
杉田氏は「こうした問題に関する処分は、まず事務方トップが責任を取ることを前提に議
論しないといけない」と前川氏に引責を促した。この時、前川氏から「せめて3月まで次
官を続けさせてほしい」と求められ、杉田氏は「それは無理だろう」と答えたという。
 前川氏は5日、「3月末まで次官を続けたいと申したことはない」などとするコメントを
代理人の弁護士を通じて公表している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170607-00000052-asahi-pol