岐阜県大垣市八島町の北中学校は1日から、全校生徒が10分間の昼寝をする時間「シエスタ」を導入した。
塾や習い事などの影響で就寝時間が遅い生徒が増えているため、短時間の睡眠でリフレッシュし、午後からの学習の集中力を高める狙い。県内の中学校で導入するのは珍しいという。

 シエスタは昼寝の意味。教員と生徒会保健体育委員らが提案し、全校集会で導入を決めた。
給食後の昼休みの10分間を昼寝に充てる。今月は毎週木曜日に試験的に行い、生徒の様子を見ながら週2回に拡大する予定。

 この日は、校内放送で案内があり、BGMにゆったりとしたオルゴールの曲が流れた。生徒たちは持参したタオルを枕代わりにして机に伏せ、静かに過ごした。

 部活動やスポーツチームの練習があり、就寝時刻は深夜0時を過ぎることもあるという3年園田ももさん(14)は「少し眠ることができて、すっきりした気がする」と話していた。

 同校では、1、2年生は午後11時、3年生は同11時30分までに寝るよう指導している。
佐野篤校長は「最近の子どもは帰宅後も忙しい。何も考えずに体と心を休めることで、健康や学習に良い影響があるといい」と効果に期待した。

 2011年の総務省調査によると、県内の中学生の平均睡眠時間は7時間45分で、06年調査より18分短くなった。
全国平均8時間9分と比べても短かった。昼寝時間は、大垣市内で既に実施する高校もある。

中学校でお昼寝タイム 午後の集中力アップへ
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170602/201706020916_29780.shtml
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