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なにげに良い話じゃんコレ

>都市部の待機児童問題の大きな原因の一つに、保育士不足があります。保育士が集められず、
>開園ができないのです。その要因は処遇が低いことや重労働であることもあったのですが、
>「試験が年1回しかなかった」ということも、地味に供給を制限していました。

>そんな「もう後ちょっと」の僕みたいな人も、「また来年受けてね」となります。でも、そういう人が、
>果たしてもう1年待つ必要が、保育士不足が甚だしい状態の時に、本当にあるのか。
>なぜTOEFLみたいに、常時試験を受けられないのか。

>そうした疑問を当時の厚労省保育課長にぶつけてみたところ。

>「夏休みに試験会場として大学を安く借りられる。だから、年に1回」というお返事をもらいました。

>いや、ありえんだろ、と。そこは待機児童問題解決の方が重要なんだから、会場代くらい出そうよ、と。

>でも、有識者会議(子ども子育て会議)でいくら言っても、厚労省は頑として譲りません。

>そこで、国家戦略特区会議に持っていって、熱弁をふるいました。そうしたところ、
>「それは是非やりましょう」ということで内閣府の担当者の方が、厚労省担当者を呼んできて、
>民間の特区委員の方々の前で、厚労省のできない理由を聞き、議論を行いました。

>厚労省の言い訳は、さきほど述べたように妥当性に欠けるものだったので、民間委員の方々から
>集中砲火を浴びました。結果として、厚労省は折れ、「地域限定保育士」という名前で、
>試験を2回にすることを決めました。

>神奈川県の黒岩知事が実施エリアに手を挙げてくれて、神奈川県で初めての2回目試験が行われました。
>その後、有効性が確認され、特区以外でも全国で試験を2回化しようということになりました。

>今では、保育士試験合格者の1割は2回目試験合格者になっています。