民進 野田幹事長「テロ等準備罪」法案 採決は無効

民進党の野田幹事長は、記者会見で、先週、衆議院法務委員会で行われた、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案の採決は無効だとして、
法案を委員会へ差し戻し、徹底した審議を行うよう求める考えを示しました。

この中で、野田幹事長は、先週19日に衆議院法務委員会で行われた「テロ等準備罪」を新設する法案の採決について、
「強行採決が行われたが、断じて認めることはできない。野党4党として、採決の無効、法案の委員会への差し戻しを強く求めていきたい」と述べました。

そのうえで、野田氏は、「大臣の答弁能力の問題以前に、法案そのものの構造的な問題もいっぱいある。
1つ1つ吟味していくと、また疑問が広がり、まだまだ審議は足りない」と述べ、徹底的な審議を求めていく考えを示しました。

また、野田氏は、「昨年の臨時国会で、与党は、強行的な採決を繰り返し、大島衆議院議長が、
『与野党ともに合意に向けた真摯(しんし)な努力をしたうえで、可否を決するのが議会制民主主義の基本だ』などとする所感を示したが、
今回の強行採決は、所感に真っ向から反するものだ。大島議長の適切な議会運営を強く期待したい」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170522/k10010990521000.html