国際的な観光振興をテーマにした北東アジア国際観光会議が18、19日、ロシア・ウラジオストクの極東連邦大学で開かれた=写真=。
日本からは本県を中心に政府観光局など産官学で構成する訪問団(団長・小島隆県議)の20人が参加。日ロ間の観光交流拡大の可能性
について論議を交わし20日、帰国した。

 会議を主催する北東アジア観光フォーラム(IFNAT)は新潟市に事務局を置き、日本とロシア、中国、韓国、モンゴルの5カ国で構成する。
各国が毎年持ち回りで会議を開き、ことしで12回目。

 今回はロシア沿海地方観光局などが主催する第3回太平洋観光フォーラムと同時開催され、ロシアの産官学関係者を中心に、
周辺諸国の代表らを含む約400人が参加した。

 18日の本会議では、観光ホスピタリティ教育学会の鈴木勝会長(訪問団副団長)が日ロ間の観光について基調講演。それぞれの国を
訪れる観光客が年間合わせて17万人程度で停滞している現状を指摘し、「航空運賃の値下げや、日本人に対応する観光人材の育成などを
実現すれば、日本人観光客は必ず増える」とロシア側に提案した。

 訪問団は18日、極東連邦大学の経済・経営学の教授らと懇談し、研究や教育を通じた相互交流などについて意見交換。19日には
参加5カ国によるパーティーが開かれ、交流を深めた。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170521325129.html