今治市の秋山直人企画課長は「大学誘致は42年前からの念願」

「でも、西日本には私立の獣医学部はない。
 市は1975年から大学誘致に取り組み、'83年には無償譲渡を前提にしていた。
 全国の大学にアプローチしては振られてを繰り返し、
 小泉元首相の構造改革特区のころから15回チャレンジしてきた。
 加計学園が“獣医学部ならば”というので規制緩和を求めた」(今治市企画課)

 では、大盤振る舞いを決めたのはなぜか。

「四国にある大学の入学定員充足率は89%と低く、
 市内には短期大学が1校あるだけ。
 若者は18歳になると市外、県外に出てしまい、消滅可能性都市に名前が挙がったこともある。
 そんな現状で大学を誘致するにはインセンティブ(報奨)が必要」(同課)



特区特別委員会で全11議員中、反対したのは共産党の松田澄子市議だけ。