◆JERA セ・リーグ 巨人0―8DeNA(8日・東京ドーム)

 巨人がDeNAに完敗した。劇的サヨナラ勝ちから一夜明け、1回に先発のメンデス投手が4失点(自責2)したほか、救援陣も失点して8失点。打線は7安打とつながらず球団ワーストを更新する今季18度目の完封負けに、巨人・阿部慎之助監督は8月23日の中日戦以来、今季2度目の試合後の囲み取材なし。通常は負けた試合でも取材に応じる阿部監督が、無言でグラウンドを後にした。

 5月から日曜日の登板が続き、今季13勝を稼ぐ菅野智之投手を、天王山となる10日からの広島との首位攻防3連戦(マツダ)に先発させるため、この日はローテの谷間に。チーム課題の「第6の男」としての期待を背負って、約5か月ぶりの先発となったメンデスだったが、1死しか奪えずまさかの1回途中4失点KO。先頭のDeNA梶原の三ゴロを岡本和真内野手が一塁へ悪送球。他にもメンデス自身の一塁牽制悪送球など、2個の失策が絡んだ。

 打線も秋広優人内野手を3か月ぶりに先発起用。前日9回に起死回生の同点打を放った中山礼都内野手を「7番・遊撃」でスタメンに入れるなど、若手を積極的に入れた新打線を組んだが、7安打とつながらず。4番・岡本も好機で初球に内野フライを打ち上げるなど、本来の実力を発揮できなかった。

 結局、9回に秋広の適時エラーが絡みダメ押しの3点を奪われ大敗。広島も敗れたため首位はキープしたが、攻守に精彩を欠いたチームに、阿部監督からナインへ「無言のゲキ」となった。
報知新聞社

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