2024.04.14
 女優で歌手の梶芽衣子(77)が元気だ。3月24日にリリースされた6年ぶりのフルアルバム「7(セッテ)」の発売を記念して、
5月12日にはライブ(SHIBUYA PLEASURE PLEASURE)を控える。アルバムに込めた思いやライブにかける意気込み、そして喜寿を迎えてなおエネルギッシュに活動する秘けつに迫った。
 優しさのにじむ柔和な笑顔と、はつらつなしゃべり口が心地よい。新アルバムに込めた思いについて聞くと「母にささげる歌っていう感じも私には強くあるわけですよ、今回のは」と亡き母への思いを口にした。
 キャリア59年目にして、現在は77歳。いつの間にか母が亡くなった年齢と同じになっていた。「長く続けてきて、母に何かお返しっていうのはできないかなと思って。
じゃあ『7』で通じて、(タイトルは)そこから来たんですよ」。自身の年齢と、母が終の棲家としたイタリアの言語から、新アルバムは「7(セッテ)」と名付けた。
 代表曲の1曲で海外でも大人気の「修羅の花」のロックセルフカバーに加え、劇映画「曽根崎心中」(78年)でメガホンを取った故・増村保造監督から当時贈られた歌詞に、
音楽プロデューサーの鈴木慎一郎氏が曲を付けた「真ッ紅な道」、「恋は刺青」も収録。魅力が詰まった一枚だ。
 長きにわたって、女優と歌手の両輪を回し続けてきたからこその魅力がある。心にあるのは74年公開の映画「無宿」(やどなし)で共演した勝新太郎さんの“金言”。
「勝さんに『最近レコードを出したんですけど、聞いてもらいます?』って言ったら『おお、聞く聞く』ってすぐ聞いてくれて。そしたら『おまえな、ずっと歌やった方がいいよ。だけどな“役者の歌”で行け』って。あれはすごく響いててねえ」。

 役者の歌−。梶は勝さんの歌唱を「(同じ歌でも)全部違うもん。音に遅れようが、音より早く歌っちゃおうが、その時の自分の感性で歌っちゃってるから、その場で歌っている」と語る。
そして「バックで演奏してる人は大変だと思うんだけど。でもそれを感じさせない歌の素晴らしさがあって。私はそれ(役者の歌)を言われた時に『なるほど、あのこと言ってるんだ』と思いましたよ」と振り返った。
     ===== 後略 =====
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