スポニチ[ 2024年4月10日 13:37 ]
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 バドミントンのアジア選手権は10日、中国・寧波で第2日の競技が行われ、女子シングルス1回戦で世界ランク17位の奥原希望(29=太陽ホールディングス)は世界ランク1位の安洗塋(韓国)に1―2(15―21、21―18、17―21)で敗れた。今大会は五輪選考レース最終戦。初戦で姿を消した奥原はパリ五輪出場が絶望的となった。

 第1ゲーム、奥原は序盤リードを奪ったが、4連続失点で逆転を許し、サイドを狙った安洗塋の正確なスマッシュを拾い切れず15―21で落とした。

 第2ゲームも0―1から5連続得点で序盤主導権を握りながらミスの少ない安洗塋に追い上げられ8―8の同点に。13―13から立て続けにドロップショットが決まり16―13と突き放したが、4連続失点で逆転される。しかし終盤は粘り強くつなぎ、相手のミスを誘い21―18で奪い返し、ゲームカウント1―1とした。

 第3ゲームは先行を許す苦しい展開。疲れからか足が動かず、相手のライン際を狙ったショットについていけなくなる。それでも10―17から4連続得点で追い上げ、1失点を挟んでさらに3連続得点で17―18と1点差に。しかし終盤は安洗塋に立て続けにスマッシュを決められ17―21で力尽きた。

 パリ五輪の女子シングルス出場枠は各国最大2。23年5月1日~24年4月28日に開催される国際大会のポイントによるパリ五輪ランクで各国代表が決まる。

 日本勢は1番手の山口茜が当確。大堀彩が2番手につける。3番手から逆転での代表入りを狙う奥原は今大会で4強以上の成績を残す必要があった。

 奥原は初出場の16年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得。2大会連続出場の21年東京五輪は準々決勝敗退。3大会連続五輪出場を目指していた。

 五輪代表選考レースが始まった昨年。奥原は度重なる負傷で苦しみながらも8月の世界選手権で8強入りすると、11~12月に2週連続でツアー大会で優勝を飾るなど驚異的な追い上げを見せた。

 しかし今年2月のタイ・マスターズ、3月のフランス・オープンで大堀との直接対決に連敗。厳しい立場に追い込まれていた。