2023年、日本国民の実質消費(2人以上世帯)は対前年比で2.6%の減少となりました。減ったのは、食料品が中心です。
実質消費2.6%減とは、「これまでパンを100個変えていたのが、97.4個しか買えなくなった」という意味を持ちます。
実際、日本の実質消費を牽引したのは食料品でございますので、「食べ物を買えない」状況になっている。
実質賃金下落と同じく、実質消費の減少もまた、日本国民貧困化の紛れもないエビデンスなのです。
もっとも、日本国民の実質消費下落が始まったのは、岸田内閣やコロナ禍からではありません。
実質消費は二十一世紀に入って以降、中期的に落ち続けています。
ピークと比べると二割減です。凄いですね、改めて。国民経済の中心となる消費が、「かつてはパンを100個変えていたのが、80個しか買えなくなった」わけです。