週刊文春 電子版

 “さらに、前出の制作スタッフによると、ドラマ版「たーたん」の脚本をめぐり、「セクシー田中さん」の前轍を踏みかねない“未遂事件”もあったという。

「原作のストーリーを脚本で“改変”していたことが分かったのです。原作の第13話では鈴の母親だと名乗る女性が現れます。ところが、偽者だとバレてしまう。すると、その女性は歩道橋から身を投じて命を断とうとします。原作でこの女性は『売れない女優』という設定なのですが、ドラマ脚本ではなぜか『漫画家』になっていたのです。芦原さんが亡くなる前に書かれた設定とはいえ、“芦原さんの事件とあまりにリンクする”ということで脚本家が書いた台本を監督の前田弘二さんが慌てて原作通りに書き直した。本来、責任者たるチーフプロデューサーがチェックして、修正を入れるべきだったのに、放置していたのです