「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、メッツはオリオールズからFAとなっていた藤浪晋太郎と1年335万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。最大85万ドルの出来高が設けられていることも報じられている。また、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は「メッツはリリーバーとして藤浪を獲得した」とリポート。「特別な条項は盛り込まれておらず、メッツは藤浪をマイナーに降格させることもできる」と伝えている。

 現在29歳の藤浪はメジャー1年目の昨季、アスレチックスの先発ローテーションの一角として開幕を迎えたが、4度の先発登板で0勝4敗、防御率14.40と結果を残せず、ブルペンに配置転換されることに。7月にはオリオールズへトレードされ、最終的にはシーズントータルで64試合(うち7先発)に登板して79イニングを投げ、7勝8敗2セーブ、5ホールド、防御率7.18、83奪三振を記録した。

 オープナーでの登板も含め、先発した7試合では0勝6敗、防御率14.26に終わったものの、リリーフでの57試合では7勝2敗、防御率5.14を記録。好不調の波が激しかったが、100マイル超の速球とスプリッターを武器に相手打線を圧倒する登板もあり、ポテンシャルの高さを垣間見せた。メッツはリリーフ転向後の藤浪のピッチングに目をつけ、リリーバーとしての獲得に動いたのだとみられる。

 昨オフに藤浪がアスレチックスと結んだ契約は1年325万ドルだったが、今オフはそれを上回る金額の契約を手にすることになった。メッツは左腕ジェイク・ディークマンとも契約合意間近であることが報じられており、ブルペンに三振奪取能力の高い剛腕リリーバーを加えたいという思惑が読み取れる。メッツ移籍により、千賀滉大とチームメイトになる藤浪。

 メジャー2年目のシーズンは、メッツの一員として、ニューヨークでどんな活躍を見せてくれるのだろうか。
 
MLB.jp
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