鴻上も老いたな。
原作者にカテゴライズされる人達の、その特権を手放したくない執着が
如何に根強いかを思い知って呆然とする。

映画などの集団的な創作と異なり、マンガや小説(或いは舞台)といった
創作活動が表現者の個に寄れば寄るほど
他者の原作解釈による表現を認めないという閉じた感性が強まるらしい。

「原作に忠実であれ!」
「何人たりとも私の語る教義(ドグマ)に背いてはならない!」

この他者の表現を、存在を一切認めない独裁に宿る暴力性を
自省する心の余裕が"原作者"に在れば良いのに。