2024年1月4日

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いまも第一線で映画やドラマに大活躍の俳優、舘ひろしさん。
8年ぶりの新作が話題の「あぶない刑事」シリーズや、人気漫画が原作の「ゴールデンカムイ」など、今年も注目作に続々と出演予定です。

作品作りになみなみならぬ情熱があるという舘さんに、転機となった作品や、仕事で大切にしているモットー、若い世代への思いなどについて聞きました。




2024年 作品も自分も“創”りたい

新年を迎えるにあたり、今年の抱負を一文字で書いてもらうと…

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舘ひろしさん
「私は創ることが大好きなので、今年は映画も創っていきたいし、いろいろなものを創っていきたい。私自身も創っていきたいと思っています」







ハードボイルドな役を演じ続け ダンディーの代名詞に

今年8年ぶりに新作が公開される「あぶない刑事」シリーズ。横浜を舞台にした刑事アクションドラマで、舘さんの代表作のひとつです。

バディの柴田恭兵さんとの軽妙なかけあいや、ド派手なアクションで人気を集めてきたこの作品。70歳を超えてのハードな撮影に、率直な感想を聞いてみると…。

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「大変ですよ、やっぱりハアハア言いますし、走れと言われてもそんなには走れませんし。今回のあぶない刑事はなんとか参加するのに必死で、周りも見ていられなかったという感じです。年を取ったわりにはよく頑張っているなというところが見所ではないかと思います」

照れ隠しのように見所を語る舘さん。1986年の連続ドラマのスタートから38年もの間、愛されてきた秘訣はいったい何なのでしょうか。

「あの当時1980年代だと思うんですが、刑事ドラマはずっと悲壮感を持って進んでいくっていう、その悲壮感を全く否定したのがこの作品だったんですね。
僕はいつも文化的大事業と呼んでいるんですが、とにかく本当に新しいスタイルで、ファッショナブルで、それがずっと今のあぶない刑事まで続いているのが秘訣じゃないでしょうか」

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「あぶない刑事」をはじめ、数々の作品でハードボイルドな刑事役を演じてきた舘さん。実は、幼い頃から大好きな映画を参考に演じているのだそう。

「『007(ダブルオーセブン)』の『ロシアより愛を込めて』は僕のなかのバイブルだったりするんですね。あのショーン・コネリーの動きだとか、『ゲッタウェイ』のマックィーンの動きとかを、結構コピーしています。

いまの『ドクター・ノオ』(※「007」シリーズの一つ)ね。昔は、殺しの番号っていったんですけど。それを中学校のとき、おやじに連れられて見に行って、すごくかっこいいと思ったんです。僕は、たぶん映画ってあれだなと思ったの。

他に好きな作品って『ゴッドファーザー』もあるんですけど、僕らが目にしない世界を引っ張りだして、エンターテインメントにして見せるっていう。きっと映画ってこれかなという気がしますね」




“勇気”をもって ダンディーからの転換
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