「ハゲで席巻したい」宣言通りの「夢ドリーム」つかみかけたシシガシラに今後も注目(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
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1/2(火) 6:00

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シシガシラ

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

 宣言通りの「夢ドリーム」をつかみかけた。漫才日本一決定戦、M-1グランプリで敗者復活戦から決勝へと進出したシシガシラ。準決勝前のインタビューで「M-1もハゲで席巻したい」と語っていた2人は、優勝こそならなかったが確かな爪痕を残して大会を去った。

【写真】はげ上がった脇田の頭に、パーカーのフードはまるで「足利義満?」
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 吉本興業のお笑い養成所であるNSC東京校12期の脇田(42)と、1期後輩の浜中(39)で18年に結成。コンビ歴は浅いが、準決勝では進出30組の中で最年長だった。共に別コンビ解散後にめぐり合い、脇田は「出会った時は普通の先輩後輩といった感じで。組んでハゲネタをやるとは思っていなかった」。浜中も「思い描いていたキャリアはこんな感じではなかったですね。もっとバンと売れているイメージ。ここまでめちゃくちゃ長かった」と振り返った。

 コンビ仲は良好だが、プライベートでは「飲みにも行かない」という。脇田は「誘っても断られるんですよ。僕は全然会ってもいいのに」と悲しげな表情をみせ、浜中は「最高のビジネスパートナーなので。その関係は崩したくない」とあっけらかんと語っていた。 渋谷のヨシモト∞ホールのレギュラーメンバーになるなど、この数年で徐々に仕事を増やし、22年7月にアルバイトも辞めた。浜中は恵比寿のカキ料理店で働きながら知人宅に「居候でタダで住まわせてもらっていた」という。脇田はNSC時代の同期がやっていたという古物商の手伝いとして働いていたという。

 舞台では紫色の目を引くスーツに頭をそり上げた脇田をイジる“ハゲネタ”1本でデビューからひた走ってきた。コンビ名はお笑いコンビ、カゲヤマのタバやん。に金魚の種類「オランダシシガシラ」から命名された。「(タバやん。主催の)ライブで占いでいい名前をつけるとなって。獅子っぽい(自分)のひげと(相方の)頭でと。しっくりきました」と浜中。脇田は「1回、作家さんに違うのやってみればと言われてやったことがあったんですけど、結局一カ所にハゲを入れてしまって。自分たちは『こいつら何なんだ』と思われた方がいい。見ただけで笑っちゃうような空気を出せたらと思っています」と語った。

 磨いてきたハゲネタは10本以上あり、敗者復活戦では人気アーティストの歌も交えたネタで爆笑をさらった。当時の取材で敗者復活戦でのネタは「すぐに決まった」と明かしており、脇田は「トリッキーでテレビ映えするネタができたら」と意気込んでいた。

 見事に勝ち抜いて進んだ決勝は「ハゲいじり」について考察する準決勝と同じネタを当てた。審査員のダウンタウン松本人志から「ハゲネタ以外も見てみたい」と言われたが、最後は浜中が「松本さん、ハゲネタでまたいきますからね」と応戦。こだわりを感じさせるやりとりでもあった。

 準決勝さえ初進出だった2人が一気に決勝の舞台まで進んだ。脇田は「松本さんに会いたいんですよ。まだ見たことなくて」と語っており、その夢もかなえた。今年の良い流れについて「今の状態を『夢ドリーム』と呼んでいるんですけど、それをつかむところを見せて、今のファンの方々を古参ぶらせようと思います」とも語っており、テレビの前で応援していたファンを喜ばせることもできたはずだ。

 SNSで趣味の釣りやゴルフについて発信するなど多趣味な浜中は「もし売れたら?」の問いに「漫才はずとやっていきたい。それを軸に趣味も濃くしていけたらいいかな」。脇田は前回大会を“悪口漫才”で制したウエストランドの姿も刺激になったといい「ちゃんとやれば笑える悪口もある。そのハゲバージョンを目指したい。ドッキリとかにもかけられたいですし、(自分を)芸能界のおもちゃにしてほしい」と熱望。2人の活躍には今後も注目していきたい。【松尾幸之介】


(略)ファンの総称は「髪様」。

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