犯した〝過ち〟の代償はやはり小さくなかった。複数選手へのパワハラ行為が認定され、楽天の元ドラフト1位・安楽智大投手(27)が事実上の解雇となった。

 今季まで3年連続で50試合登板を果たすなどNPBでの実績はあるだけに、自由契約となった後は「どこか(獲得に)手を挙げる球団もあるのでは?」ともささやかれた。しかし、現実は正反対だ。すでに隣国の台湾や韓国リーグも厳しい状況にあるが、MLBからも同様に「NO」が突きつけられている。

 まさに四面楚歌の状態に置かれているわけだが、米球界関係者の話で驚きの事実が明らかとなった。それは安楽本人が米国での再起をかけ、親しい球界関係者を通じて「売り込み」をかけてきたというのだ。あるア・リーグ球団には「見てくださるのであれば、渡米もします」とのメッセージが届けられ、入団テストや来年2月のキャンプへの招待選手として門戸開放を懇願してきたという。

 だが、当然のようにけんもほろろの結果に…。獲得するかどうかを本格的に検討する以前に、受験することすら「NG」。米関係者は「『過去を反省して』とか、そういう問題じゃなく、今のMLBはもうそれだけで無理。だから(米国でDVや女性問題で裁判にまで発展した)オスナとかバウアーは日本に来たわけだから」と首をかしげるばかりだった。

 さらには「被害者の同僚って、同僚の中継ぎ投手でしょ? 自分の立場が危うくなる可能性がある年下選手を〝標的〟にしたとさえ考えられる。とんでもないよ」とバッサリ。安楽は謝罪の言葉を口にしたというが、今後も険しい道が待ち受けている。

12/26(火) 5:16配信 東スポ
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