J1が3日に今季全日程を終え、得点王に神戸のFW大迫勇也と横浜Mのアンデルソン・ロペスの2選手が同時受賞となったことが注目を集めている。

 この日、大迫はG大阪戦で無得点に終わる一方で、1点差で追っていたロペスが京都戦でゴールして追いついた。2人とも今季は34試合に出場して22得点をマーク。この結果を受けてJリーグは「2名同時の得点王受賞は、2年ぶり6回目となります」と得点王の決定を発表した。

 ただ、得点王に2人が並んだことであの問題≠ェ再び議論の的になっている。11月12日に行われた浦和戦の1―1で迎えた後半アディショナルタイムに、大迫はハーフウエーライン付近から無人のゴールへシュートを決めた。だが、この場面では大迫がハーフウエーラインを越えていたためオフサイドとの指摘がSNSなどを中心に続出。スポーツ配信大手「DAZN」の「Jリーグジャッジリプレイ」でも検証が行われ、元国際主審の家本政明氏もオフサイドとの見解を示したことで、さらに波紋が広がった。

 仮にこのゴールがオフサイドならば結果的に大迫は得点王にもならなかったことから、横浜MのファンやサポーターからはSNS上で「オフサイドをも味方に得点王になる大迫勇也」「大迫のあのゴールはオフサイドだから実質ロペスが単独得点王です」「おめでとう!ロペス!大迫はPKの得点が多いし、1点はオフサイドだったから、真の単独得点王はアンデルソン・ロペス選手です!」「大迫のゴールはオフサイドだから単独でロペスが得点王ですよね?野々村さん」「大迫の1点は誤審でオフサイドだからロペスの単独得点王でしょ」とロペスの単独での得点王を主張する声が続々と上がった。

 また他クラブのファンからも「大迫が疑惑の得点王になって微妙な空気になる。賞のプレゼンターは、松木安太郎にやってもらいたい」「Jリーグが対応を曖昧にするせいでレッズの疑惑4位と大迫の疑惑得点王が生まれてしまった…」と指摘する意見が出ている。

 ただ、大迫のゴールは認められており正当な得点王獲得という事実は揺るがないだけに「なぜあのオフサイドのゴールだけ騒ぐのか 得点王って文字の意味よ その前のゴールの積み重ねが結びついた結果 もっと広い視野で大迫のゴール注目してほしい」と擁護する声も多い。

 どちらにしろ大迫の得点王獲得は、今季のJリーグで大きな話題だったことは間違いない。

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