12/1(金) 19:38 毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8da4df6eef0e160fb0a8598e6f71a5f6f708bfc

 日本高校野球連盟の宝馨会長は1日、春夏の甲子園大会や地方大会でビデオ判定を導入することを議論していることを明らかにした。同日に行われた理事会後の記者会見で、「事務局や都道府県連盟に聞いていると賛否は半々ぐらい。ただ、(選手が)毎日努力している中でまずい判定があると、大変残念な気持ちになる。地方大会は設備の問題もあるので全試合というわけにもいかない。まずは甲子園大会から始める考え方もありえると思う。議論が進んでいけば、来年夏とか、再来年から導入することもありえるのではないか」と話した。


 今夏の神奈川大会決勝の慶応―横浜戦では、横浜の守備で併殺を狙った際、内野手が二塁ベースに触れたかどうかの判定を巡って論議を呼んだ。

 野球におけるビデオ判定は、2008年シーズンの途中に米大リーグで導入。日本のプロ野球では10年から本塁打の判定で実施された。その後、ビデオ判定の対象は拡大し、18年からは監督が判定に異議があった際にリプレー検証を求める「リクエスト制度」が始まった。

 阪神甲子園球場はプロ野球・阪神の本拠地でビデオ判定の設備はあるが、地方球場の設備をいかに整えるかなど、公平性の観点などで課題も残っている。【長宗拓弥】