FA権を行使してオリックスへの移籍が決まった広島西川龍馬外野手(28)が23日、参加した「カープファン感謝デー2023」で盛大に送り出された。最後のセレモニーでは新井監督からあいさつを促され、日本シリーズでの再会を願った。

 「来シーズンはオリックスバファローズに行ってオープン戦、交流戦で戦えるのを楽しみに。そのときは、全然やじってもらっても構いません。それをパワーに変え、僕はこれからやっていきたいと思います。そして来シーズン、パ・リーグで優勝し、セ・リーグはカープが優勝し、日本シリーズでカープと戦いたいと思います。それを目標に頑張りたいと思います。8年間本当にお世話になりました。カープに来て良かったです。ありがとうございました」

 当初はイベント参加自体迷っていたが、鈴木球団本部長の「胸を張って出なさい」という言葉に背中を押されたという。実際にファンとのハイタッチなどのコーナーに参加すると、スタンドからは「頑張れよ~」「帰って来いよ~」など温かい声が飛んだ。午前中に行われた「カープ歌うま王決定戦」では、宇草がオリックスの球団応援歌「SKY」を西川の餞に大熱唱。西川のあいさつ後には、新井監督も激励の言葉を送った。「龍馬は来シーズンからチームは違いますけども、彼の中で赤いカープの血はいつまでも流れていると思います。寂しいですけど、頑張って来いよ!」。FAで移籍する選手に対し、指揮官をはじめ、チームメート、ファンが温かく送り出した。「来て良かったです。率直に寂しいですけど、今日はかみしめて来ました。僕を一からつくってくれたのはカープなので。今の僕があるのもカープのおかげなので、感謝しています」。広島のユニホームを着て参加する最後のイベントは、最後まで温かい空気に包まれていた。

日刊スポーツ

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