尚美学園大にJポップ・ライブラリー 音楽評論家・富澤一誠氏のコレクションを展示
10/25(水) 21:46 産経新聞
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ポップの貴重な資料を擁するライブラリーをアピールする尚美学園大の冨澤一誠副学長=川越市(那須慎一撮影)
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尚美学園大(埼玉県川越市)は、音楽評論家としても著名な富澤一誠副学長の資料などを一堂に集めた「富澤一誠 Jポップ・ライブラリー」を学内メディアセンター内に新設した。吉田拓郎や松任谷由実、中島みゆき、小田和正といった1970〜90年代のJポップを代表するアーティストのコンサートの企画書や宣伝チラシなど貴重な資料を豊富にそろえた。当面は、学生の音楽史や音楽ビジネスなどの研究資料として活用してもらう考えだ。

同ライブラリーに一歩入ると、時代を彩ったヒット曲などのシングルレコード349枚をはじめ、富澤氏が企画CDアルバムのプロデュースをした際に受賞した第52回日本レコード大賞企画賞の記念の盾などが目に飛び込む。

ただ、何よりも圧巻なのは、実に5159アーティストに及ぶコンサートの曲目表やパンフレット、企画書、新譜の宣伝チラシなど、関係者のみに配られる資料が776冊のファイルに整理されている点だ。富澤氏によれば「私が保存したものは、ほとんどの人が後に貴重な資料になるとは思わず破棄されているようなものばかり」とした上で「今となっては、学生たちが新たな音楽史などを研究する上で当時の音楽ビジネスを知ることができる重要な『音楽文献』である」と自負する。

富澤氏は、「俺の井上陽水」(昭和50年)、「さだまさし『終りなき夢』」(54年)など本人への丁寧な取材によるアーティスト本を中心に数多くの著作を手がけるにとどまらず、「FMfan」(休刊)などFM情報誌にも音楽評論やコラムを多数執筆してきた。中でも、荒井由実(松任谷由実)が登場すると、フォークから洗練されたサウンド志向に向かい、彼女のアルバムの帯に「新感覚派ミュージック」のキャッチコピーを付け、後にこれが「ニューミュージック」と呼ばれるようになったことは有名だ。

ここ数年、当時の曲が若者にも評価されている点に関しては「配信やサブスクなどでどんな曲でもすぐに聞けることが大きい。若い人たちからすると聞いてみたらまさに時代を超えて『面白い』、『かっこいい』となるのでしょう」と分析する。

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)

(那須慎一)