谷村のエロ通いはビニ本店だけにはとどまらない。
1980年代はじめに歌舞伎町に登場した名物ビル『ファイブ・ドアーズ』。ビデオボックスやのぞき部屋、個室ヌード撮影店などが集まった風俗の総合デパートであるが、ここにも谷村は足しげく通っていたのだ。
彼がとくにお気に入りだったのが、女性下着のオークション店。モデルが脱いだ下着を「100円!」「200円!」と競り合う、いまでいうセリクラである。
ある日、谷村が大好きなポルノ女優が出て来て、見事、下着を競り落としたのだが、そのときにやたら態度のデカイ男性店員がいたらしい。迷彩服を着た危なそうな受付の男、なんとその男こそ、後の「デーモン小暮閣下」であった(笑)。