「実は天彩さんは気が強い性格で、下級生への当たりがきついことで有名。彼女の役についた生徒は嫌われないように苦労する。Aさんも役が決まってからはビクビクしていました」

 7月20日の新人公演の直前、その事件は起こった。

「天彩さんがAさんに指導する中で『舞台での前髪の作り方を教えてあげる』と言って、高温のヘアアイロンをAさんの額に押し付けたのです」(同前)

 Aさんはあまりの熱さに嫌がったが、天彩はアイロンを当て続けたという。その結果、「Aさんは額にじゅくじゅくと水膨れになるほどのヤケドを負い、長い間、ミミズ腫れのような傷が残ってしまったんです」(同前)。

 そんな状態で新人公演に挑んだAさん。

「メイクで隠していましたが、近くで見ると傷の部分がムラになっていて痛々しかった。役者にとって命と同じくらい大事な顔に傷をつけられたことでAさんはショックを受け、新人公演の時は精神状態がギリギリだったようです」(同前)