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2023/09/27
デーブ・スペクターがじっくり語る「ジャニーズ問題」 「正義感の群集心理は今でも気味が悪い」、「米国型システム導入は絶対無理」
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/09271101/?all=1
「日本の芸能界はタレントより事務所が力を持っています。ジャニーズ事務所に所属していれば仕事があり、芸能界で成功できる可能性が高くなります。タレントよりジャニー喜多川氏のほうが強いため、性加害を止められませんでした。そして、テレビ局が『ジャニーズのタレント』という理由で起用を続けてきたことが、被害者が膨れ上がった原因の一つです。テレビ局は今以上に反省する必要があると思います」 ...

日本の芸能界における“美徳”

 とはいえ、具体的な改革となると、極めて難しいという。一部の識者は「アメリカのシステムを参考にすべき」と訴えるが、デーブ氏は「それは絶対に無理です」と一蹴する。

「アメリカではドラマでもバラエティでも、よっぽどではない限り必ずオーディションで出演者が選ばれます。公平公正な選出が保証されており、キャスティング担当は監督やプロデューサーの意向しか考慮しません。日本のテレビ局のように“大手芸能事務所への忖度”など必要ないのです」 ...

 日本の芸能事務所が持つ美徳とは何か。デーブ氏は「面倒見がいいところです」と答える。

「アメリカの芸能界は、売れないベテランや無名の新人に冷淡です。ところが、日本の芸能事務所は、所属タレントの全員に仕事を持ってこようと努力します。その一つが“バーター出演”でしょう。売れっ子を出演させる代わりに、ベテランや新人も押し込む。オーディションに比べると極めて不透明なキャスティングですが、ベテランには活躍の場を確保し、新人にはチャンスを与えます。『1人のスターだけでなく、所属タレントみんなを大切にする』という考えは、アメリカにはありません。まさに日本の美徳ですから、日本型のキャスティングを無理に変える必要はないと思います」 ...