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>動画の拡散中にこの選手の両親から連絡を受け、ビデオメッセージを送ったことを明かした。そのうえで「どんなスポーツにも人種差別があってはならない」と書き込んだ。

アイルランドの体操協会は22日、大会後に保護者の1人から人種差別的な行動の指摘を受け、8月に解決していたとする声明を発表。担当の職員は意図的に飛ばしたわけではなく、ミスに気付いてすぐ、選手が会場を去る前にメダルを渡したと説明した。

声明によると、職員は「悪意のないミス」について「深い遺憾の意」を表明し、選手と家族に直接謝罪したいと申し出た。拒否されたため、書面で謝罪したという。

これに対して選手の母親は先週、国内紙アイリッシュ・インディペンデントとのインタビューで、苦情は未解決で謝罪文も誠意がなかったと主張した。

母親は「体操の大会では私たち家族だけが黒人ということが多い」「パキスタンからエチオピアまでの800万人が動画を見て不当な行為だったと理解しているのに、体操協会はそれを認めて謝ることができていない」と訴えた。動画の閲覧者はその後、4000万人を超えている。

体操協会は25日の声明で、「起きてはならないことだった」「当日以降の出来事がさらに混乱を招いた」と改めて謝罪した。