9/25(月) 13:40配信

日刊ゲンダイDIGITAL
白波瀬傑氏(C)日刊ゲンダイ

 ジャニーズ問題は、先の記者会見で「なぜ出席しないのか」との質問が相次いだ元幹部、白波瀬傑氏の存在が取材対象として、再び注目されている。

【写真】ジャニーズ会見に姿見せなかったモヤモヤ…白波瀬傑氏の名刺は当時“銀ピカ”だった

 白波瀬氏は記者会見やスキャンダル対策で、対芸能マスコミの急先鋒を務めてきたジャニーズの元「広報」責任者。すでに代表取締役副社長のポジションから引責辞任したとして、東山紀之新社長らは会見欠席に理解を求めた。

「それでは納得できないと自宅を直撃取材する記者が出てきています。ある元週刊誌記者は、かつて記事をつぶされたとして謝罪を求める内容証明を郵送したそうです」とはジャニー喜多川氏の性加害問題の再燃以前からジャニーズに詳しいマスコミ関係者。

 白波瀬氏は直撃訪問には応じていないが、郵便物は受け取っているという。

■会見を大きく扱うよう「ラージ、ラージ」と電話

「私憤はともかく、白波瀬氏がジャニーズによるマスコミ圧力のキーマンであったのは衆目の一致するところ。ジャニ担のTVプロデューサーは番組のキャスティングや扱いで、スポーツ紙記者には会見があると締め切り間際に電話を入れて『ラージ、ラージで』と大きく扱うよう畳みかける。敵対する週刊誌や写真誌の編集やライターとも付き合い、スキャンダルのもみ消しを求める交渉を、ほぼひとりでしていたのです」と続けた。

歴代ジャニーズ担当は…
会見には出席せず(左から井ノ原快彦氏、東山紀之新社長、藤島ジュリー景子氏)/(C)日刊ゲンダイ

 ジャニー氏の「鬼畜の所業」も、長く間近にいた事務所幹部、内部の関係者として証言を求める声も少なくない。だが、これまでジャニーズに屈し、忖度してきたジャニ担たちの動きは鈍い。芸能界のスキャンダルでは最前線取材をしてきたワイドショーも煮え切らない。

「例えば、テレビの制作発表などでジャニ担たちは、『しーさん』と呼んで白波瀬氏にごまをすり、ご機嫌取りをしていました。彼らは忖度どころか、率先してジャニーズのタレントを売り出していた。テレビでも新聞・雑誌でも、ジャニ担であることで社内での確固としたポジションがあり、ジャニーズの威光をかさに他のセクションに口を出したりできたんです。それで得意になっていたので、今さら大っぴらに批判できないのでしょう」(某放送作家)

 白波瀬氏は、そんなジャニ担たちの動きを絶えずチェック。あの手この手でコントロールしていたとされる。

「圧力などと報じられていますが、キャスティングに直接タッチしてくるわけじゃないんです。『それは、お宅たちが決めることですから』と突き放したような言い方をする。そのあたり、一線は引いていたのでしょう。ただし、常に目は光らせていた。そして、気に入らないことがあると『ウチは引き揚げさせてもらいますから』とやるんです。その番組や企画のみならず、すべてタレントを引っ込めるという。まあ、脅しですね」(民放関係者)

 10月2日に社名変更を含む今後の会社運営について報告をするというジャニーズ事務所。会見が開かれるとしても白波瀬氏が出席する可能性は高くないだろう。だが、ジャニーズの広報として、見聞きし、付き合ってきたマスコミ関係者、とくにジャニ担がどういうことをしてきたのか白波瀬氏が明らかにするとしたらどうか。これまでおいしい果実をむさぼり食ってきた歴代のジャニ担たちが真っ青になるのは間違いないだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/83b784bdc83d7d8a46d4345ad221ba86f6603bec