Tim (Let It Bleed Edition)/The Replacements 2023 <10>

By Jeremy D. Larson(Pitchfork) ※DeepL翻訳
https://pitchfork.com/reviews/albums/the-replacements-tim-let-it-bleed-edition/
https://media.pitchfork.com/photos/64d822f671e86f1e192e9572/1:1/w_320,c_limit/The-Replacements-Tim-Let-It-Bleed-Edition.jpg


■このデラックス・リイシューは、Timのファンが夢見た聖杯であり、即座にリプレイスメンツの全作品の中で最高かつ決定的なアルバムとなるニュー・ミックスである。

(※中略)

マッツ(※リプレイスメンツの愛称)の4枚目のアルバム『Tim』(1985年)のリイシューは、この物語全体を混乱させる。
『Let It Be』(1984l※3枚目のアルバム)と同じく、遥かに成功したアルバムからその名を拝借したこのボックス・セットの目玉は、『Let It Be』がリプレイスメンツの絶頂期であったという概念を覆すだけでなく、彼らのカタログの中で最高の、そして最も決定的なアルバムとなった『Tim』の信じられないような新リミックスだ。
ラモーンズの名エンジニア、エド・スターシウムが手掛けたこのリミックスは、衝撃的だ: Timの濁った音も、クリス・マーズのドラムにかかったちぐはぐなリバーブも、トミー・スティンソンのベースを覆い隠していた薄いローエンドも消えた。
すべての楽器がより大きく、より近くなり、ミックスはより広がり、ウェスターバーグのこっそりと複雑なリズム・プレイとコード・ヴォイシングがシャープにフォーカスされ、ボブのソロも少し追加されている。
以前の『Pleased to Meet Me』(1987)と『Don't Tell a Soul』 (1989)のトリートメントが歓迎すべきサプライズだったとすれば、これはファンが夢見た聖杯だ。最後に、約40年間このアルバムを悩ませてきた、プロダクションに関する義務的な注意書きはもうない。
最後に、約40年間このアルバムを悩ませてきた、プロダクションに関する義務的な注意書きはもうない。

サウンドとパフォーマンスの両面で、Timが史上最高のアルバムのひとつであることは、今や明白だ。
マッツの頂点であり、彼らがどう鳴るべきであったか、どう鳴らしたか、どう鳴らしたと記憶されるべきか。
ダイナミックであると同時に多様性に富んでいる『Tim』には、若い愛、老いた愛、孤独、行き詰まった仕事、アンフェタミン、アルコールの混乱について歌った、ダイヤモンドのように鋭い歌がたくさんある。
中西部の小さなロック・バンドが、観客から "pussy set "を演奏してくれと頼まれれば、ポップやカントリーのカヴァー曲でつまずくようなバンドに対して、リミックスが重要な認識論的疑問を投げかけることはめったにない:
この新しいリミックスは、Timの本当の決定版と見なされるべきなのだろうか?(※中略)

この『Let It Bleed Edition』がほろ苦い味わいなのは、「あるべきだったもの」ではなく、「あり得なかったもの」のせいだ。
リジナル・ミックスのリマスタリング、ウェスターバーグのヒーローであるビッグ・スターのアレックス・チルトンとの頓挫したセッションのデモ、シカゴのメトロで録音されたかなり良いライヴ・セット、マッツの伝記作家であり、記録家であり、同胞でもあるボブ・メアによる広範なライナーノーツも収録されたこのボックスセットは、間違った決断によって定義され、愛されたバンドが歩まなかったもうひとつの道なのだ。
リプレイスメンツは生来の才能と魅力に溢れ、毎年アリーナで演奏し、チャートを駆け上がっていたはずだが、それではリプレイスメンツではなくなっていただろう。
Tim、特にこのTimのリミックスは、バタフライ・エフェクトを垣間見るような痛々しさがある。マッツはもう少しまとまっていて、聴衆はもう少し多く、ウェスターバーグは同世代で最高のソングライターのひとりとしてもう少し認められていたかもしれない。

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)

●Little Mascara (Ed Stasium Mix)
https://www.youtube.com/watch?v=wB7Sj-5oUy4