◆日本の公然の秘密……ジャニー喜多川氏の性的加害(BBC)

>日本国内に衝撃が走ったのか? いや、走らなかった。

それよりむしろ、「みんな知ってたけど、誰も何もしなかった。それがついにおおっぴらになった」という感覚の方が強い。

喜多川氏にはもう何十年も、性的加害の疑惑がつきまとっていた。発言しようとする者は阻止された。
芸能界で絶大な権力をもつ巨大な存在と、その帝国が繰り出してくるだろう訴訟の予感が、声を上げようとする人の前に立ちはだかっていたのだ。

加害疑惑の一部はすでに、民事裁判で真実と認められていた。しかし、刑事訴追はされなかった。


喜多川氏は、性加害の対象を常に追い求める「プレデター(捕食者)」だった。
同時に彼は、スターを生み出すスターメーカーで、Jポップ界の数々のビッグスターにとっては恩師、恩人だった。
権力と成功と、何百人もの少年の夢を、彼はずっと握っていたのだ。