京都新聞2023年9月6日 17:17
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1104138

36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第2回公判が6日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であった。青葉被告が「京アニに小説を盗用された」と主張しているとされる点に関連し、検察側が京アニ作品の「ツルネ」「けいおん!」「Free!」シリーズの3作品の一場面を法廷で上映し、青葉被告が執筆した小説の内容と対比させた。3作品はいずれも京アニを代表する人気作で、学校が舞台の「学園もの」だった。

検察側が読み上げた捜査報告書や上映したアニメシーンによると、高校水泳部の青春を描いた「Free!」には、校舎に掲げられた水泳部の垂れ幕が風でめくれ、下地に記された「柔道部」の文字がのぞく場面がある。これに対し、青葉被告の小説で登場する学校の描写には、自由な校風の象徴として期限が過ぎても掲げられたままの垂れ幕が登場する、という。

また、高校の軽音学部が舞台の「けいおん!」には、主人公の女子部員が後輩部員に対して「わたし留年したよ、これからは同級生だよ」と告げて、抱きつくシーンがある。青葉被告が「京都アニメーション大賞」に応募した作品には、主人公の男子高校生が担任教諭から「このままだと留年だぞ」と言われる描写がある、という。

高校の弓道部を描いた「ツルネ」には、主人公たちがスーパーで20%引きの精肉を買い物かごに入れるシーンがあるが、青葉被告の小説には、ヒロインが50%引きの総菜を買いあさる場面が描かれている、という。

5日の初公判では、検察側が冒頭陳述で青葉被告の小説について言及。被告は2017年に京アニ大賞に落選した後、「小説のアイデア」を盗用されたと妄想し、京アニへの怒りを募らせていった、と説明していた。京アニは事件後一貫して、盗用を否定している。


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