ジブリ新作の主人公声優・山時聡真、「全身全霊で眞人になれた」救われた宮ア駿監督の一言 試写は木村拓哉の隣で鑑賞
8/26(土) 5:00 スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20230825-OHT1T51287.html
「次は菅田将暉さんが声を担当したアオサギのように動物役をやりたい」と意欲を語った山時聡真(カメラ・小泉 洋樹)
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 スタジオジブリ・宮ア駿監督の最新アニメ映画「君たちはどう生きるか」で主人公の少年・牧眞人(まひと)の声を務めた俳優の山時聡真(さんとき・そうま)がこのほど、スポーツ報知の取材に応じ、声優初挑戦だった同作について語った。

 声優の情報も含めて一切“非公表”だった映画が7月14日に公開されると、自身の名前がSNS上でトレンド入りするなど注目度が急上昇。「学校の友達にも言いたくてしょうがなかったですけど我慢していました」と無邪気に振り返る。

 声優挑戦は「マネジャーさんに『やりたいことは言葉にしていこう』と言われ、言霊になると信じて言い続けていた夢でした」。オーディションで同役に抜てきされたが「ジブリ作品で主人公というのが衝撃すぎて。セリフも膨大でしたし、台本をもらった日は不安もあって一日中開けませんでした」と重圧もあった。

 アフレコ現場で宮ア監督と初対面した。「宮ア監督と初めてお会いした時は、『実在するんだ』と感動しちゃいました。監督は、眞人の声のイメージとかについては何もおっしゃらなかった。僕の重圧を察して『何も言うことはないよ。自由にやっていいよ』と。その言葉に救われましたし、いつも笑顔で接してくだり仕事のことは話さず学校のことを聞いてくれました」。

 本編では「声は作り込まずに眞人の気持ちになりきる」ことに集中し、“生と死”に葛藤する少年に命を吹き込んでみせた。初号試写は、実父役の木村拓哉と、継母役の木村佳乃の間の席で見届け「アフレコが別々だったので、試写で初めて皆さんにお会いして。すごく緊張していたら、木村拓哉さんが手渡しで『食べなよ』とアメを4個もくれました。今も1個は食べずに大事にとってあります。エンドロールで自分の名前が出てきた時は泣きそうになりました。全身全霊でやりきれたし、眞人になれていたと思います」。

 5歳の時にスカウトされたことをきっかけに芸能界入り。16年に、映画「ゆずの葉ゆれて」(神園浩司監督)で子役として俳優デビュー。同作で、モスクワ国際映画祭で優秀演技賞を受賞し「もっとお芝居や表現のお仕事をしてみたい」と俳優の道を進んだ。

 現在は、日本テレビ系「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(土曜・後10時)に育児放棄される生徒・瓜生陽介で出演中。第2話(7月22日放送)では、母親に怒りをぶつける迫真の演技が話題を呼び「精神的につらいシーンでしたが、監督も『お前に任せたよ』と言って下さった。その思いに応えたかったし絶対やってやろうと。限界突破した先にある楽しさ、お芝居を通じて伝えることの喜びを初めて体感することができました」。

 目標は「日本アカデミー賞新人賞、そして主演男優賞を獲る俳優になること。事務所の先輩方(菅田将暉ら)のトロフィーが飾ってあるのですが、僕もそこに仲間入りするのが夢です」と力強く宣言。「眞人や瓜生のように世の中の悪も認知した上で、いい影響を自分でつかみ取って人間としても成長していきたいです」と真っすぐな瞳で語った。(奥津 友希乃)

 ◆山時聡真(さんとき・そうま)

 ▼生まれ 2005年6月6日、18歳。東京都出身

 ▼身長 175センチ

 ▼主な作品 NHK大河ドラマ「いだてん」(19年)、映画「ラーゲリより愛を込めて」(22年)など

 ▼趣味 スニーカー集め「ナイキの『ジョーダン』シリーズがお気に入りで、15足くらいあります」

 ▼特技 バスケットボール

 ▼好きなジブリ作品「崖の上のポニョ」(08年)

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)