プロでさえこの有り様
十数年前、某県立高校で常勤講師で、野球部の副顧問(副部長)をしていた者だ
とはいえ、発言力は無に等しかった
チームは中途半端に強かった
というのも、年に5日ほど休みが無く、4人に1人は常に故障を抱えていたと記憶している
練習時間は平日で放課後5時間、土日は早朝から選手を車で生徒を迎えに行き、練習相手校まで送り、午後6時まで試合を観て、その後選手に「ダメ出し」をする
実はコレが一番辛かった
スボーツは中学から大学までやってたけれども、野球経験者でない顧問に対する生徒のリスペクトはほぼゼロ
ニヤニヤせせら笑いながら聞いてるアタマの悪い生徒たちに対する愛情は嫌でも薄れていった
肉や魚を中心とする食事を、後輩に任せず積極的に上級生がゴミを片付けろ、水分はスポーツドリンクを喉が乾く前にこまめに摂れ…
が、ヤツらが私の言う意見を実践したことはついに無かったな
土日も大半が対外試合の遠征であり、休める日は盆と正月の2日ずつのみ
主顧問は、典型的な米崇拝者であり、保護者からは大量の米が差し入れられ、これを10合炊きの炊飯器5つに入れて炊くのも私の仕事
保護者も数人手伝ってくれることもあったけれども、雑用しかできない自分がひたすら辛かった
せめて怪我人には完全休養させること、生徒にはタンパク質を中心とする食事指導を監督に進言したが、それも鼻で笑われたよ
私の20代は野球部に搾取され、プライドはズタズタになった
教師への道を諦めるには充分だったよ