http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/sensyuken/2008/news/p-bb-tp3-20080801-390471.html
2年ぶり9度目の甲子園出場を決めていた桐生一(群馬)に激震が走った。
群馬県警太田署は7月31日、女子高生の体を触ったとして、強制わいせつ容疑
で桐生一の高校2年生で、野球部に所属する男子生徒(16=同県太田市)を
逮捕した。学校側に出場辞退の意思はなく、日本高野連は1日の全国理事会に
諮った上で、最終的な処置を決めると発表。
第90回全国高校野球選手権大会は2日に開幕し、1日は開会式リハーサル
が行われる。

現役野球部員の逮捕を受けて、午後7時から同校の高橋昇校長が会見を行った。
当該生徒は甲子園の出場メンバーには入っていない。「ハレンチな事件が起きて残念です。
1人の生徒の責任は重いものがありますが、他の部員が関与しているものではなく、
事件に広がりがないと判断したため、大会には参加させていただきたい」と頭を下げた。
出場辞退の意見も出たが「時代的に1人がミスを犯したからといって、
全員が責任を負うことはないと思う」と出場を希望した。

日本高野連は、桐生一の青柳正志部長(53)の事情説明を受け、甲子園入り
している部員29人全員が事件に関与していないことを確認した。
連盟の持ち回り審議委員会と1日の全国理事会に諮った上で、
同校への最終的な処置を決める。

事件に関与したのは逮捕された部員1人で、部活動とは直接関係のない時間帯、
場所で行われた。日本高野連・西岡宏堂審議委員長は
「直ちに対外試合を差し止める必要はないとみられる」との見解を示した。
新たな事実が発覚しない限り、桐生一は本大会に出場する可能性が高い。