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日大は当面の出場資格停止 違法薬物所持事件で―アメフト関東学連
2023年08月11日01時30分

関東学生アメリカンフットボール連盟は10日、オンライン形式で開いた臨時理事会で、
違法薬物所持の疑いで逮捕者が出た日大アメフト部に対し、「当面の間の出場資格の停止」とすることを決めた。
9月2日に始まる関東大学リーグ1部上位の公式戦について、
日大の中村敏英監督から出場の意思が伝えられたが、認めなかった。

日大アメフト部は今月5日に部員1人が覚醒剤取締法違反容疑などで逮捕され、
チームは同日から大学による無期限活動停止処分を受けていた。
大学側は10日に「連帯責任を負わせることは最善の措置ではない」などとして
逮捕された部員を除き、チームへの処分を解除することを決定。

しかし、関東学連は十分な事実の解明がなされず、
責任の所在も不明確なことなどを理由に、出場資格停止の判断を下した。

関東学連は今季の初戦となる9月2日の法大戦の中止を決定。
以降については、各試合の1カ月前を期限に、関東学連が改善状況を考慮して判断するとしており、
シーズン途中でリーグ戦出場を許可する可能性を残している。

ただし、リーグ戦に途中から出場する場合、日大の試合は「参考試合」とし、
対戦相手を含めて勝敗はカウントしない方針を示した。

日大は2018年に悪質タックル問題が発覚。
当時も関東学連による出場資格停止を受けて公式戦に出られず、1部下位に降格。
チームの体質改善が認められて19年度シーズンから復帰し、
1部上位に戻った20年度には大学日本一を決める甲子園ボウル出場も果たした。