思春期を迎えた後の少年は、やはり、そういう刺激には自然と勃起してしまう。

ヒガシはそれをわかっていて、いつまでもやめてくれない。もちろん、自分はやられることなく、やる方の人間だ。僕はいつもそれをされて、うんざりしていた。そのうえ、自分もよくペニスを見せていた。

一番驚いた一件は、食事中のことだった。ジュニアたち数人と食卓を囲んでいたときのことだ。ヒガシは何を思ったか、目の前の皿に、おもむろに自分のむき出しのペニスを乗せた。びっくりして言葉を失ったジュニアたちに対して、「俺のソーセージを食え!」と、ヒガシは命令した。

冗談なのか、本気なのか、あのポーカーフェイスがよくわからず、その奇行がいったいどういう意図だったのか、今でもわからない。ただ、それはあのジャニーズ合宿所の雰囲気の中ではそれほど奇異ではなかったことが、今になって考えれば恐ろしい。