札幌ドームが中規模コンサートを誘致するために導入した「新モード」が苦戦です。 ファイターズの北広島移転後の秘策として期待されていますが、まだ1件も予約が入っていないことがわかりました。

約10億円をかけて改修…「新モード」とは

盛り上がるボールパーク開業の裏で、経営に苦戦する札幌ドーム。減った収入を補うため今年3月に導入したのが「新モード」です。
スタンドの大部分とアリーナの一部を巨大な黒い幕でおよそ半分の広さに仕切ることで、2万人規模のコンサートを呼び込もうというもの。
この幕が設置されるのは、野球場として使用する際のピッチャーマウンドとバッターボックスのちょうど間。あの大きなドームが狭くなったな、という印象を持ちます。

巨大な黒い幕を用いた「新モード」で2万人規模コンサートの需要を狙う

札幌のコンサート会場は南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナと豊平区の北海きたえーるが8000人規模。
一方、札幌ドームは5万人。 その中間の2万人規模の会場がないことから需要を見込み、およそ10億円をかけて「新モード」に改修しました。しかし…。
札幌ドームは今年度、新モードで6件のコンサート誘致を目標としていますが、まだ1件も予約が入っていないということです。
札幌市スポーツ局井上昭課長は次のように語ってくれました。
「残念ながら現時点では新モードにつきましては(予約が)入っていないという状況です。コロナの影響もあるのかと。まだコロナ前の状況には(イベントが)戻ってきていないと感じています。」

札幌ドームは、「新モード」の導入効果で今年度からの5年間でおよそ900万円の黒字を見込んでいますが、早くも暗雲が立ち込めています。 イベント会社はまだ誰も新モードを使ったことがないので不安だと話します。

不振目立つ「コンサート」…求められる新モードの「実績」

札幌ドームでのイベント日数・今年度の目標はあわせて107日の稼働を目指しています。
一方で、実際の予約は通常モードのコンサートで4日、新モードの予約はゼロ。展示会は7日、自主イベントが5日などあわせて56日です。

全文はソースで
6/28(水) 11:25 SODANE
https://sodane.hokkaido.jp/column/202306281125003509.html

(画像)目標と実績
https://i.imgur.com/yT3KHUV.jpg