アロンソ会長が昨年ムバッペが放った「南米のサッカーは欧州ほど進んでいない」発言に反論

 アルゼンチンで開催されていたFIFA U-20ワールドカップ(W杯)は決勝でイタリアを下したウルグアイが初優勝を果たした。ウルグアイサッカー協会(AUF)のイグナシオ・アロンソ会長は「我々は競争力があることを示した」と優勝を誇り、パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの過去の発言に反論した。

 今大会のウルグアイはグループステージE組を2勝1敗で終え、イングランドに次ぐ2位で決勝トーナメントに進出。ベスト16ではガンビア、準々決勝ではアメリカ、そして準決勝ではグループステージで日本の行く手を阻んだイスラエルをそれぞれ撃破。同大会3度目の決勝へと駒を進めていた。

 決勝ではイタリアと激突。お互いに得点を奪えないまま試合は終盤まで進んだが、後半41分にセットプレーからMFルチアーノ・ロドリゲスが決勝点を挙げ、ウルグアイは1-0で勝利。2-3で敗れたグループステージのイングランド戦を除き、7試合中6試合でクリーンシートを達成する盤石の戦いで初優勝を成し遂げた。

 ウルグアイの優勝を受け、フランス代表FWムバッペの過去の発言がクローズアップされるようになった。昨年5月、ムバッペは「南米のサッカーは欧州ほど進んでいない」と発言をしたことで波紋を広げていた。

 AUFのアロンソ会長はU-20W杯優勝後にスペイン紙「AS」に対し、「ムバッペは間違いをおかした。我々はよりポジティブになり、この大陸が非常に強い力を持っていると考えなければならない。なぜならフットボールはここで生まれたんだ」と語り、ムバッペの発言に反論。ウルグアイ、引いては南米大陸の国が国際大会で十分な競争力を持っていることが証明されたと主張した。

「我々は競争力がある、勝てるということを示した。我々はあのブラジルを倒した強豪国(イスラエル)も倒した。あらゆる大陸の国を倒した。これは歴史的な出来事だ」

 若き才能たちが成し遂げた快挙はウルグアイのサッカー界に自信と希望を与えるものとなりそうだ。

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