キムタクはなぜジャニーズに残ったのか 元ジャニーズ所属タレント・平本淳也
2016/5/7 08:00

トシちゃん(田原俊彦)にせよ、諸星(和己)くんにせよ、ジャニーさんは去るものは追わない。自分が興味ない人間は無視するし、「自分のところを去るんならもう知らないよ」って感じ。それが辞めた人が干されてるみたいな印象を受ける背景になっている。

今回、SMAPを辞める中居くんをはじめ4人が干されるかっていったら、これは干しようがない。そうなると、ジャニーズ事務所の力はどこにいったんだということになる。ジャニーズの懸念はそこですよね。1年前から始まった確執の表面化、ジャニーズはファミリー経営といってもジャニーさん、メリーさん、メリーさんの娘のジュリーの3人しかいない。

これまでのジャニーさんの性格から考えれば、「独立」イコール「絶縁」です。あんなに可愛がっていたトシちゃんにしても、そこまでするかってぐらい干されましたね。いま、トシちゃんはすっかり自虐ネタにしてますけどね(笑)。

繰り返しになりますが、ジャニーさんは本当に天才です。時代が後押ししたというのもありますが、昨年末の紅白を見るとよく分かります。例えば、ジャニーさんが一番最初にマネジメントした人って知っていますか? 実はね、森進一さんなんです。

森さんをスカウトしてデビューさせたのがジャニーさん。もともと、ナベプロのマネジャーをしていたジャニーさんは、その後「ジャニーズ」というグループをつくり、ナベプロから独立したんです。それから、フォーリーブスや郷ひろみが大当たりして、郷ひろみが辞めた後に株式会社ジャニーズ事務所を設立し、そこから井上純一、川崎麻世、たのきんって続いていくんです。

紅白出場者では、森進一に郷ひろみ、関ジャニ∞、SMAP、嵐、TOKIO、V6…つまり、男の半分はジャニーさんが育てた人です。そしてマッチ(近藤真彦)が大トリ。これは無理がありますよね。トリの部分で数字が取れてないんで、さんざん叩かれましたが。これもジャニーさんのゴリ押しですよね。